着物用語集

【は】着物の用語集

唄絞-ばいしぼり
巻き絞りの一種。麻糸で巻き上げて絞った形がバイという貝に似ていることからこの名称が付いた。
羽裏-はうら
羽織の裏地のこと。着脱のすべりが良く、色彩や文様も明るく派手なものが用いられる。
羽織-はおり
着物の上着で、防寒や塵除け、おしゃれとしてもで着用される。丈や生地、色柄は好みや着物によって選ばれる。
羽織下-はおりした
保温をのために羽織の下に着るもの。軽くすべりの良い生地で、真綿を入れたものが多い。手編みの毛糸で作ったものもある。
博多織-はかたおり
福岡県博多市やその周辺で生産される絹織物。男性の角帯、女性の単衣帯や名古屋帯に用いられる。
芭蕉布-ばしょうふ
沖縄を代表する織物のひとつ。糸芭蕉の織った夏物の着尺地。繊維が堅く丈夫で、軽くて風通しがよく、張りがあるため肌に張り付かない。
肌襦袢-はだじゅばん
肌着。保湿や補正のために長襦袢の下に着るもの。通気性や汗の吸収に優れ、洗濯が簡単なものがよい。
羽二重-はぶたえ
撚りをかけない生糸を用いた平織りの織物。光沢があり肌触りもよく、主に喪服や男子の式服に着用される。
半衿-はんえり
掛襟のひとつで、長襦袢の襟に縫いつける掛襟のこと。戦後から現在に至るまで白無地が多かったが、最近では刺繍やレース、ビーズなど半衿もある。
半幅帯-はんはばおび
並幅(30センチ)の半分の幅の帯(14~15センチ)。並幅を二つ折りにしたもので、小紋や紬、浴衣に用いられることが多く、帯締めや帯揚げなどがなくても結ぶことができる。

【ひ】着物の用語集

疋-ひき
反物二反分の長さの単位。羽織と着物を対に着る場合に用いる。
引き染-ひきぞめ
反物の端を張り木で挟み、伸子で引き伸ばして張るように広げ染めること。高級の手描染の着物の地色染に用いられる。
左褄-ひだりづま
着物の左の褄。和服を着たときの一種のしぐさで、お引摺りの着物を着て歩くとき、左手で褄をとって持ち上げることからこの名称が付いた。
単-ひとえ
初夏~初秋にかけて着る、裏地をつけない一重の着物のこと。季節に応じて、生地や文様などを調和させる楽しみがある。
単帯-ひとえおび
裏や芯を使用せずに、織物のみでしめる帯。最近では、四季を通して民芸的な単帯が着用されている。
単羽織-ひとえばおり
裏のつけない夏羽織。現在では、夏以外でも普段着としてウールの単羽織が着用される。
一つ紋-ひとつもん
背の中央の縫い目ににまたがって一つだけ付ける紋のこと。背紋とも呼ばれる。
雛形本-ひながたぼん
経糸と緯糸を一本ずつ交互に織ったもの。丈夫に織られており、一般的にもっとも多く用いられている。
広衿-ひろえり
普通の衿幅の二倍に仕立て、半分に折って着用する衿。衿幅を合わせることができるため、着くずれしないという利点がある。
紅型-びんがた
沖縄伝統の型染めで、鮮やかで多彩な染物。大きく分けて赤、黄、青、紫、緑の五彩で花鳥山水などの文様や風景が盛り込まれている。

【ふ】着物の用語集

福良雀-ふくらすずめ
若い女性の盛装のときに結ぶ、帯結びの一種。はなやかで、紋所や髪の結い方にもこの名称が使われる。
ふくれ織-ふくれおり
精錬すると強撚糸が縮み、無撚糸がふくれあがることで、布地の表面がふくれ上がった織物。最近では、帯地やコート地、羽織などに用いられている。
袋帯-ふくろおび
帯の表裏両面を続けて袋織にした女物の帯のこと。現在、重くて締めにくい丸帯に代わって、礼装、盛装に用いられることが多い。
節糸-ふしいと
玉繭からとった節の多い糸。玉糸ともいう。
節糸織-ふしいとおり
節糸で織った織物。縞糸に三本諸撚糸を用い、緯に玉糸を練り染して織り込んだ平織地のこと。
富士絹-ふじぎぬ
経糸、緯糸ともに絹紡糸で織った卵色の平織物。光沢の少ない色調を持ち、糸特有の黄色みを残すのが特徴。
伏せ糊-ふせのり
地色を染める際、文様に地色が染まらないよう糊防染を覆いつぶすこと。糊伏せとも呼ばれる。
二布-ふたの
並幅の布を二枚合わせてつくったもの。女性の下帯(腰巻)や、ゆもじなどを指す。
太織-ふとおり
玉糸で織った平織りの着尺地。秩父太織、伊勢崎太織など、さまざまな太織がある。
船底袖-ふなぞこそで
袖の丈が短く、袖下が船底のように丸みのある袖。袖口に向かうほど袖が細くなっていく。

【へ】着物の用語集

兵児帯-へこおび
男子のしごき帯。並巾の布をそのまましごいて結ぶ帯。生地が柔らかく、幅広なので結んだときに体への負担が少ない。
別珍-べっちん
綿ビロードという意味の「ベルベッチーン」を日本語にしたもの。戦前まで、労働のはげしい女性などが色物の別珍の足袋を履いていた。
紅-べに
紅花の色素からとった紅色で、着物には紅絹の染料として使用される。口紅としても活用できる。
紅下-べにした
紅で下染し、その上から他の色を染色すること。味わい深い色味がでる。主に、黒染の下染に用いる。
紅染-べにぞめ
紅花で紅色に染めること。紅花染、本紅染ともいう。
弁慶縞-べんけいじま
経緯同じ幅で構成した格子縞なので、「碁盤縞」ともよばれる。弁慶格子ともいう。

【ほ】着物の用語集

帽子絞り-ぼうししぼり
絵模様を描くときに使われる技法。文様にする部分に染色液が染みないよう、白く染め抜いた絞り染。
棒縞-ぼうじま
太い経縞。地糸と縞糸が同じ幅に配列され、鮮明で棒を並べられたように見えるため、この名称が付いた。
防染糊-ぼうせんのり
モチ粉とヌカを主原料としてつくった防染剤。染色する部分以外に染料が染み込まないよう施すためのもの。
暈し染-ぼかしぞめ
濃い色をだんだん淡くなるように染めること。単色、または複数の色の濃淡をつけて、霞のような色の美しい調和を表現する。
解織-ほぐしおり
織絣の一種で、整経捺染のこと。経糸の文様部分がすれ、経糸だけが染色されているため、文様が柔らかく浮き出し、ぼかしに似た効果があるのが特徴。
解銘仙-ほぐしめいせん
解し織りを応用した銘仙。絹織物の一つで、八王子銘仙、秩父銘仙に解し織りが多い。
細川染-ほそかわぞめ
濃淡に二度染された注染中形。江戸時代の熊本藩主の細川氏が神経質で何事も二度繰り返さないと気がすまない、というところからこの名称が付いた。
本藍染-ほんあいぞめ
合成染料を使わず植物藍で染める、あるいは染めたこと。
本羽織-ほんばおり
一反の生地を使って仕立てた羽織。現在では、丈が短く身長とのバランスが良い中羽織に統一されている。
本友禅-ほんゆうぜん
手書き友禅の一つで、糸目友禅のこと。振袖、留袖などの格調の高い伝統的なものに着用される。
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