振袖や着物に使用されている絹。絹本来の色を変色がない様保管するにはコツがあります。
1.湿気から着物を守る。
着物にとって湿気が一番の大敵です。
タンスの中にシリカゲル等の防湿剤を敷き注意する。(一番下の引出しには、必ず入れる。)
2.保管前にシミ・汚れ・汗を完全に除去する。(着用したら必ず、最低2~3時間陰干しをする)
3.たとう紙のチェックを行う。
たとう紙を時々チェックし弱っていたり湿っぽかったりしたら、新しい物に取り替える。
4.防虫剤は一種類のみ。
使用する防虫剤は一種類のみに絞り、匂いがつかない工夫をする(風通しをよくする)。
振袖や着物に使用されている絹。絹本来の色を変色がない様保管するにはコツがあります。
箪笥へ収納する場合は、一番下段にシリカゲルを敷きます。
よく利用する絹の着物は、中段あたりに収納する方が良いでしょう。
また、天気の良いカラッとした日が2~3日続いた日には、箪笥の引き出しを開けぱなしにするだけでも空気が変わります。
シルクは息をすると言いますが、爽やかな空気を与えるだけでも大変よいのです。
ゆかた、化学繊維、ウール等安価な品は一番下の段に、振袖・留袖・訪問着等たまにしか着ない品は中段に収納しましょう。
防虫剤はいつも同じ物を1種類だけ使いましょう。
違う種類の防虫剤を一緒に使用すると、化学反応を起こし、溶けてシミをつくってしまう場合があります。
違う種類の防虫剤に変更する場合は、着物を1~2日陰干ししてから使用します。
着物に金糸や銀糸、箔、刺繍がある場合
和服樟脳(しょうのう)やピレスロイド系の防虫剤がよいでしょう。また防虫剤は直接着物に触れないようにして入れましょう。
※防虫剤の中でもナフタリンは着物の金糸や銀糸を変色させ、絹に呼吸困難を起こさせます。
使用するのは避けましょう。
現代の住宅は気密性が高いので、昔よりもカビが生え易くなっています。
できるなら着物には、正直屋でいう縁加工(防汚・撥水・抗菌加工)をしておけばカビは生えません。
又、箪笥(たんす)の中には、必ず防湿剤(シリカゲル)を入れましょう。
>>詳しくは縁加工へ
たとう紙の上に、着物の着用姿の写真を貼り付けておくと、
中に入っている商品がすぐに分かります。
また、その時どんな小物を合わせたかも確認できます。
写真の裏に着用年月日も書いておくと、記念にもなるョ!!
シミの有無は着物をハンガーに掛けながら、できるなら着用後の当日にチェックしましょう。
食事をした日なら「胸元」「前身ごろ」を重点的にチェック。その他にも夏の暑い日なら「脇」「背中」「お腹廻り」などの湿気をとります。
その他で汚れやすい箇所は「袖口」「裾」「衿廻り」です。
たとう紙に収納する時にも、念のためもう一度チェックしましょう。(汗ジミなどは、すぐにわからない場合があります。陰干しを必ずしましょう。)
ドライクリーニングでは食べこぼし・黄変・ワイン・コーヒー・醤油・ボールペン・口紅・・・などのシミは落ちません。
また、自分でシミヌキを行うと染料や顔料の色落ちや金彩が痛んだり、摩擦による着物の毛羽立ちやヘタリ(着物へのダメージ)がおこったりします。
シミはなるべく早く専門家へ相談し、その時に付いたシミの正体を出来る限り正確に伝えることが大切です。
夏に着用する「浴衣」は、衿や背中、脇の下、袖口などに汗がつきやすいものです。
汚れがないからと、そのまましまいこんでしまうと、汗が酸化して変色したりカビで布地が弱くなってしまいます。
ゆかたは清涼感が命。軽く糊付けをしましょう。
自宅で洗濯機で洗う場合は、シミや口紅などの油汚れは、洗剤をつけてからつまみ洗いをします。必ずネットに入れて洗い、脱水時間は短め(30秒ぐらい)に設定します。
しかし自分でやるのはなかなか大変なもの・・・、そんな時はクリーニングへ・・・きれいに洗われ軽く糊付けされてかえってくるので、必ずビニール袋から出し、湿気のないところへ保管しておきましょう。
肌襦袢(はだじゅばん)・裾よけ
できるだけ早く、洗濯機で普通に洗ってください。
裾よけの紐は軽く結んでおくとからみません。
足袋
まずブラシを使い、つま先・裏側の汚れを落としてから、洗濯機で洗いましょう。
汚れがひどい場合はつき置き洗いをします。
【長襦袢(ながじゅばん)】
着るたびに洗う必要はありません。汚れが気になる場合のみ、半襟をはずし、
シルク用洗剤でそっと「手洗い」して下さい。その後タオルで水分を取り陰干しします。
※どれも干すときには、形を整え・しわを伸ばして干しましょう。
肌着や足袋は洗濯するのに、半衿はつけたままの人が半数以上と多いのに驚きます。
半衿は必ず取り、外してその日のうちに洗ってシミ抜きした品か新品を付け直します。
着物は着用日の一日前にはたたみシワやナフタリンの臭いを取る等をチェックして用意しておき、
小物の有無等も調べておきましょう。
帯芯に綿地を使うことが多く、湿気は禁物です。
特に暑い日に着用した折には十分に陰干ししましょう。(カビのチェック)
汚れた場合は、シミヌキ専門店又は正直屋に出しましょう。
お買い上げ時に撥水加工(縁加工)をされると良いでしょう。
草履
・革の草履…”乾いた柔らかい布”で拭きます。
・エナメルの草履…”少し湿らせた柔らかい布”で拭きます。
・ウレタンの草履(袴)・・・”柔らかい布”でよく拭きます。
鼻緒
・傷み易いので優しく埃を払い水気を布でとります。
【拭き方】
1.布にクリーナーをつて、指の付近からかかとまで表面を拭く。
2.鼻緒と鼻緒の裏も拭く
3.側面を拭く
4.湿気を飛ばすために、陰干しします。
ブルーフォックス(きつね)やラクーン(たぬき)のストールが汚れたら、固くしぼったタオルで汚れをとります。しかしあまりゴシゴシと何度もこすったりすると油分がとれ、ガサガサになったりしてよくありません。
ストールの毛は汚さない工夫をこころがけることです。
着物を脱いですぐにしまうと、臭いやカビが発生したり、シミになったりします。大切にお手入れをして保管すれば、生地も傷まず、長持ちをします。
着物
ハンガー又は着物用ハンガー(衣桁:イコウ)にかけ、風通しのよい日陰に2~3時間置き、体温や湿気をとります。
その後、乾いたタオルで袖口・裾をたたいてほこりを払います。この時に汚れの点検を・・・汚れを発見したら、購入した店又は正直屋各店に早めにご相談ください。
長襦袢・帯・帯締め・帯揚げ
着物と同様に風を通し、湿気をとります。また「草履」は玄関などに一晩立てかけて湿気をとってください。
雨の日に着物を着て困ったことはありませんか?
着物は撥水加工がしてあれば水気ははじけて問題はありませんが、
湿気が残る様ならドライヤーをあて軽く乾かします。
特に、裾まわりや袖に湿気が残り易いのでしっかり乾かしましょう。
扇風機の風を利用するのも良いでしょう。
男性の着姿もカッコイイですネ。
男性は着方が荒いので着用後はシミのチェックをしながら、
「お尻」の部分が引けていないか、袖付がほつれていないかも調べておくと良いですネ。
男物の羽織紐は、普通縛ったままで販売していることが多いです。
羽織紐は解かないよう縛ったままでしまいましょう。
縫い上げ部分は解いてしまいましょう。
子どもの着物は、その時にきれいに着られる様「縫い上げ」がしてあります。
しばらく着用しない時は、縫い上げ部分だけはほどいて保管すると、いやなたたみジワが出来ません。
次回の着用日が決まったら、遅くても10日ぐらい前には呉服屋さんに持参して、
寸法を計ったうえで再度「縫い上げ」をしてもらいましょう。
正直屋各店でも行います。
着物をレンタルで利用される方が多くなりました。
振袖・留袖・袴等基本的にレンタルの場合は着用後、クリーニング等の始末は必要ありません。
そのままご返却下さい。
ただ、大きな汚れや生地の破れ等がある場合は、商品を返す折にお店の係に伝えて下さい。
場合によっては修繕の実費をいただく場合もあります。
●ゆかた・小紋・紬のおしゃれ着の購入
●シミヌキ・洗い張り・丸洗い・寸法直しの悉皆(しっかい)
●着付・ヘアー・メイク・写真撮影は店内で(要予約)
すべて正直屋におまかせください。
お問い合わせ
鶴舞本店 0120-39-0529 和合店 0120-52983-1